GPS発信器/トラッカー
ハンディGPSの民生用から測量用途など15年以上販売をおこなっております当社ですが、その殆どの商品が受信専用モデルで記録したデータを後処理でパソコンに取り込むという使い方でご利用をいただいておりました。GPS発信器として位置づけられる製品の取扱いは日本の電波法や商品の仕様規格などにより、販売はおこなっておりませんでしたが日本国内向けに仕様規格を変更し、国内の認可申請がおりた商品をGPS発信器(海外ではGPSトラッカーと呼ばれる)製品の取扱いを開始いたしております。 ここではGPS発信器についての概要と機能についての紹介をさせていただきます。 GPSトラッカーのおすすめブランド モバイル回線網、Trackimo(トラッキモ) 衛星回線網、GARMIN(ガーミン) 衛星回線網、SPOT(スポット) ●GPS発信器とはGPS発信器はその名の通り、GPS衛星からの電波/信号を受信し位置情報を算出しその取得した情報を携帯電話通信網などを介して離れた場所に居る人へ発信をおこなう商品です。厳密には通信網を介して位置情報を発信し取得するので通信遅延などでリアルタイムでの取得は難しいのですが、よりリアルタイムに近く位置情報を送信することができる商品となっています。 発信機能がついていない受信専用の商品は以下のような流れで記録した情報を取得する必要がございます。 一方、GPS発信器では会社やご自宅、スマートフォン上ですぐに情報を確認することができます。 さて、GPS発信器の日本国内で利用するにあたり、データの通信網は3G回線を使用して発信している商品が多くございます。3G回線とは、携帯電話・スマートフォンの普及に伴いその言葉は良く耳にする機会も多いのではないかと思われます。4Gや5Gなどの3Gよりも高速な通信網もある中、皆様もご存知の通信大手キャリア NTTdocomo、au(KDDI)、ソフトバンクモバイルの3社、GPS発信器は情報を発信する為にこのキャリア管轄の通信回線を介して情報をやりとりいたします。 現在、販売をおこなっております商品の中では商品特集ページでも紹介している 「TR-313J」などがございますがGPS発信器のご利用にあたりまして、TR-313J本体だけではその機能は有しません。(2017年10月追記:TrackimoGPSは本体内部に通信SIMが内蔵しており通信費込みの商品なので、端末購入だけで利用できる端末も発売されるようになりました。) 通信をおこなう為の【SIMカード】が別途、必須なアイテムとして必要となります。 このSIMカードにつきまして、あまり馴染みのない方や初めてその名前を聞くという人もいらっしゃるのではないかと思います。 簡単に要約いたしますと、SIMカードには携帯電話などのようにそれぞれに固有の番号が割り振られております。このSIMカードをGPS発信器などの端末に装着することで携帯電話と同じようにその端末に固有の番号が付与され、その番号を基に情報のやりとりができるようになるのです。 SIMカードを一言で表すと、通信をおこなう為の許可証のようなものとなります。 日本では、先の通信大手様側でこのSIMカードを予めスマートフォンや携帯電話に装着した状態で手渡されるケースが大半ですので、SIMカードの存在を認知することが難しいのかもしれません。海外ではスマートフォンとSIMカードの2つが必ず必要であるという認識が、一般的ですのでこの点では日本もこれから世界基準になるのではないかと予想されます。 このSIMカードには先の大手キャリア様の商品もございますが、回線を供給元からかりて配給をおこなうMVNO(Mobile Virtual Network Operator)、日本訳で仮想移動体通信事業者という会社様がたくさんおられます。そのため、最近では数多くのSIMカードを見かけることができ、その分どのSIMカードを買えば良いのか迷ってしまうものです。 一例であげると以下の供給会社、プランなどがございます。 ・ 株式会社ソラコム /SORACOM Air ・ 日本通信株式会社 /b-mobile ・ トーンモバイル株式会社 /ServersMan SIM LTE ・ プラスワン・マーケティング株式会社 /FREETEL SIM ・ 株式会社インターネットイニシアティブ /IIJmio ・ 株式会社U-NEXT /U-mobile ・ 株式会社ワイヤレスゲート /WIRELESS GATE ・ ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 /0SIM(ゼロシム) それではSIMカードはどこで買えるのか? 各会社のサイト、オンライン上での購入や家電量販店様などで購入が可能です。 一例であげただけでもたくさんあるSIMカード、購入時には携帯電話などのご契約と同じように通信会社様との個別契約が必要となります。 個別契約と聞くと気軽に購入できないと思われますが、昨今様々な契約プランの商品が多くでており、2017年7月時点調べでは「ゼロSIM」のデータ通信プランのようなランニングコストがとてもリーズナブルなSIMカードも発売されております。 あくまでも一例ではございますが、位置情報だけの通信であればTR-313JにゼロSIM(データ通信プラン)を付けることで初期契約料こそかかりますが、2ヵ月目以降の通信料は実質0円*1となり運用コストを抑えることができます。 とても魅力的ではございますが、法人様向けの契約は現時点(2017/7)ではできないようです。またお一人様一枚までのご契約上限があり利用されない月が続くと自動解除になるなどの注意点がございます。 ゼロSIMまでとはいきませんが、その他にも月額数百円程度のSIMカードを供給されているところも多くございますのでご利用にあったものをお選びください。 補足ではございますが海外ではGSM規格という通信方式がとられており、日本と韓国を除くアメリカやヨーロッパなどの約160ヵ国で同じものが採用されております。その為GPS発信器商品の多くもGSMに対応したものが多くございます。海外の発信器をそのまま購入して日本で利用すると通信方式が合わないことでそもそも利用できないことや3G回線対応の商品でも国内認可などの許可申請をおこなっていない商品は電波法に抵触する為に安易に海外製品を個人輸入されるのはお控えください。 位置情報を確認する為には、パソコンやスマートフォン側に専用のWEBアプリケーション(専用サイト)*2が用意されておりますのでネット回線できれば、いつでも専用のサイトを開けば、GPS発信器の情報を確認することが可能です。 また、近年ではGPS発信器以外にもセンサーカメラ、トレイルカメラなどにも発信機能を有した商品もございます。離れた場所に設置したカメラのデータを出向いて取りに行く必要もなくなるのでとても便利です。 発信機能付きトレルカメラ シリーズ
●何かできるの?GPS発信器にも種類はございますがおおまかに以下のことができます。 ・離れた場所にいる人、車両、物の位置をパソコンやスマートフォン上で確認ができる ・位置情報はGoogleMap上などで表示確認ができる その他にも ・アラート機能 速度超過や特定の位置の出入りの際にアラートで知らせてくれる ・記録したデータをレポートとしてCSVなどで出力できる ・緊急時のSOSボタン機能 万が一の時に離れたご家族などに救難信号を送信 上記の機能を使うことで、人や車両の行動などを管理・分析することができます。 活用されている例では以下のような業態、用途がございます。 登山やトレッキングの管理 営業車管理 ポスティング ごみ収集車・産廃業 ゴルフ場 人やカートの管理 デリバリー業 イベント 人の行動管理 工事現場 車両の保守 送迎バス 自治体 パレット管理 コンテナ 老人・お子様 見守り用途 などなどその活用方法は多岐にわたります。 SIMカードの契約プラン内容によっては、SMS機能や通話もおこなうことができるGPS発信器もございます。 SMS機能を使うことで発信器側に任意のタイミングで、見たい時にコマンドを送信すると情報を得ることができます。情報が必要な時だけに稼動させることができるようになり発信器のバッテリー消耗を抑えることができます。 現在取扱いのあるGPS発信器 |
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